上級諺【泣き面に蜂】
上級諺【泣き面に蜂】
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大辞林によれば『不幸・不運の上にさらに、悪いことが重なる』と書いてありますが、これは、インドネシア語にもあります。
Sudah jatuh tertimpa tangga.
落ちている上にさらに、梯子が落ちてきた。
語彙:
- sudah 既に
- jatuh 落ちる
- tertimpa 覆われている・下敷きになっている
- tangga 梯子
例文:
- Waktu pergi ke Bali,dia ditipu laki-laki tak dikenal. Uang dan paspornya pun hilang entah ke mana.Kasihan sekali. Sudah jatuh ditimpa tangga.
語彙:
- tipu 騙す
- ditipu 騙される
- laki-laki 男
- tak dikenal 知らぬ
- entah 特定不能の標識『~~か知らない』
- kasihan! 可哀想『感嘆文(話し手の感情が文に入った)』
訳 :
バリに行った時に、彼女は、知らぬ男に騙された。さらに、お金とパスポートは、消えるかのように無くなった。なんて可哀想に。泣き面に蜂
- Kemarin pinggangku sakit sekali.Waktu naik kereta,eh,tahu-tahu ada orang menginjak kakiku. Dasar sial! Sudah jatuh tertimpa tangga.
語彙:
- pinggang 腰
- eh あっあらま
- tahu-tahu 行き成り
- injak 踏む
- dasar sial! 全くついていないな。
訳:
昨日、私の腰が痛かった。電車に乗ったらね、あらま、行き成り足を踏まれた。全くついてなかったな。泣き面に蜂よ。
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- 一言:
- 中級・上級のクラスは、出来るだけ文章の中で諺を覚えてもらいます。中級から少し上の方に上ろうとする者は、まず力をつける必要があります。咄嗟に考えずに、どれだけの表現を出せるかが決め手です。なので、私は個人レッスンや教室でも、この移り変わりの段階が一番重要だと思い、必ず繰り返しや叩き込みをします。
普段優しいアルビーですが、この段階だけ鬼になり、只管叩きます。私の生徒は私の作品なので、その成長は野原に育ったバラと同じように私の心を癒してくれます。そして、私を超えれば私の仕事が終わりです。
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