品詞分類(インドネシア語概論・上級)
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- Mobil saya [rusak].
- Wisata ke Bali [menyenangkan].
- Pacar saya [cantik].
上記の文では、括弧の中の語の品詞は、何であろうか ということを考える時に、私たちは、無意識に、よく英語などのヨーロッパ語の知識に踏まえて、中途半端に分類したのです。従って、分かっているつもりで分からない人が多いようです。
多くの場合、次のような答えが多いです。
- 動詞–>教科書の動詞リストに載っているから
- 動詞–>教科書には、me-kanは、動詞だから
- 形容詞–>言うまでも無い。
しかし、上記の分類の『根拠』は、危ないのです。
英語(yahoo翻訳によれば)にしたら、上記の文は、次のようになります。
- My car is broken.
- The trip of Bali was pleasant.
- My girlfriend is pretty.
英語では、形容詞を使って文を作るために、be動詞が必要だと考えられます。逆に考えれば、be動詞の次に来るモノは、形容詞になるものもあります。
つまり、英語では、形容詞を他の品詞から分ける際、語の文の中の働き・機能によって、「たまたま」決められます。
- このように、英語の場合、
- 【主語】
- 【..述語..】
- 【..動詞..名詞..】
- 【..動詞..形容詞】
- 【..動詞..名詞..】
述語には、必ず 動詞が含まれないといけないのです。
- しかし、インドネシア語の構文を見れば、
- 【主語】
- 【..述語..】
- 【..名詞..】
- 【..形容詞】
- 【..動詞..】
- 【..名詞..】
とあります。
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話が戻りますが、
- rusak
- menyenangkan
- cantik
を【意味的】に考えれば、
- 壊れている–>状態
- 楽しい –>状態
- 綺麗 –>状態
という風になりますが、【語形】がバラバラです。
- 接頭辞・接尾辞無し
- me-kan
- 接頭辞・接尾辞無し
英語で、考える場合、 意味的に、上記と同じですが、構文の中の【機能】からも、
- be broken
- be pleasant
- be pretty
のbe が共通していますが、【語形】もバラバラです。
- broken 過去分詞(受動態の形も、この形を利用する)
- pleasant–> to please から派生したと思われる。
- pretty
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分類の基準
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品詞分類を考えている時に、私たちが、次の基準を意識的に・無意識的に、使っています。
- 語の意味
- 語の機能
- 語の形
因みに、権威のある辞書でも、一貫性も時々怪しいこともあるので、品詞分類は、難しいです。
しかし、インドネシア語は、【 難しい?・不規則?・いい加減? 】という考え方に走って、思うのは、不適当であります。まず、頭の中の【英語の呪縛】から解いてもらって、素直に、練習するのです。幸い、私たちの脳は、私たちが想像する以上に、働いてくれますので、『正しい』練習をすれば、上達します。
まぁ、時間のある方、じっくりと外大の講義を聴くといいですが、時間が無ければ、時々、私の教室に、来て頂いても構いませんし、また、語学にお金をかけない主義の方は、日記を見て頂くといいと思います。
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