(調べ中の)-nya (1)
調べ中の-nya (1) 
下記の質問を-nyaの授業の後、ある生徒さんから、頂きました。 
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『インドネシア語レッスン初級1(ホラス由美子 著)』 
に出ている例文に、次のようなものがあります。(p.46) 
A: Berapa harga kalung ini? 
B: Harga kalung ini Rp.250,000,-. 
これは、次のように言い換えられますか? 
(-nya をつけたほうが言いやすい気がするのですが) 
A: Berapa harganya kalung ini? 
B: Harganya kalung ini Rp.250,000,-. 
また、次のような言い方は正しいですか?
- Umurnya saya 35 tahun.
 - Jumlahnya karyawan pabrik itu 500 orang.
 - Nomornya telepon rumah saya 021-1239764.
 - Ukurannya baju kaus ini L.
 
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これは、難しい質問ですが、とりあえず、下記の答えで、満足してもらいます。また、欠陥が出れば、その時に修正します。 
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確かに、そのような言い方は、いくつかの方言では、言えますが、上記の文は、標準語としてまだ認められていません。 
それは、なぜかというと、標準語では、「所有」を表すために、そのまま「所有物・所有者」という順番を使うからです。 
しかし、標準語の使用者も確かに 
Berapa harganya kalung ini? 
という表現を言いますが、[harganya kalung ini]は、一つの語ではなく、二つ語として認識するのです。 
従って、書くと、 
berapa harganya, kalung ini? 
値段はいくらなの?このネックレースは? 
という倒置を使います。 
注:「,」が入ることに注意。 
元の位置は、 
Kalung ini  harganya  berapa? 
  このネックは 値段が(は)いくら? 
となります。 
従って、 
- Umurnnya saya 35 tahun. 
–> Saya itu umurnya 35 tahun.
私はね 年齢はね 35才ですよ。 - Jumlahnya karyawan pabrik itu 500 orang. 
–> Karyawan Pabrik itu �jumlahnya 500 orang.
その工場の従業員はね 数はね 500人ですよ。 - Nomornya telepon rumah saya 021-1239764. 
–> Telepon rumah saya nomornya 021-1239764. 
家の電話はね 番号はね 021-1239764ですよ。 - Ukurannya baju kaus ini L. 
–> Baju kaus ini ukurannya L. 
このシャツはね サイズはね Lだよ。 
となります。 
まず、-nya というのは、何かを言及しないといけないのです。言い換えれば、話し手と聞き手は、共通の認識に戻さなければなりません。 
今の段階では、(正式ではありませんが) 
とりあえず、次の図式を覚えてればいいと思います。 
「言及先の情報」 + 「主語+nya」+「述語」 
Pesawat itu       berangkatnya pagi. 
その飛行機は      出発  は  朝 だ。 
  |                 | 
  ———<————– 
言及先の情報が 無ければ、文脈が言及先となります。
Rumahnya di mana? 
主語+nya 疑問詞 
家 は  どこ? 
-<–|—>—- 
前にも、後ろにも 言及先の情報が無いので、「文脈」が決定されているとなっています。 
従って、 
Rumahnya di mana ?の解釈の可能性は、 
1.あなたの 家は どこ ? 
2.彼の   家は どの ? 
ただ、問題点を申し上げると、 
a.rumahnya di Kichijoji(家は吉祥寺です) は、 
 rumah dia di Kichijoji.(彼の家は吉祥寺です。)と置き換えるのですが、 
b.berangkatnya dari Kichijoji(出発は吉祥寺からです) は、berangkat dia dari Kichijoji(彼の出発は吉祥寺からです)は、言えないのです。それは、なぜなのか、今、調べる途中です。 
c.[Pergi dari Kichijoji]nya jam berapa? 
 吉祥寺から行くのは、何時? 
 は 
 [Pergi]nya kapan, dari Kichijoji? 
と置き換えます。 
 ここで、分かったのは、-nyaは、纏まった句に付くことも出来、そして、その働きは、句の主要部に掛かります。 
 考えなければならない構造として、動詞句 と 名詞句 の根本的な相違は、どこにあるのか という風になります。 
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これは、まだ、途中なので、纏まっていません。また、整理して書きます。(ただ、ここで、矢印とか使えないので、不便ですね。構造の説明は、限界かなぁ) 

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